キャノンのA4インクジェット複合機のうち、上位機種の2つの製品、キャノンXK120とキャノンTS8730の2つの製品を比較検討します。
XK120とTS8730は、どちらも2023年秋冬に発売された比較的新しいモデルです。
この両製品には価格差がありますが、性能は何が違うのでしょうか?
まず、両製品の特長を簡単に紹介します。
XK120の特長 (PIXUSシリーズスペック比較表)
- メーカーによれば、低ランニングコストで高機能なプレミアムモデル「家族みんなで使える」機種
- カラープリント、コピー、スキャンができる
- 4.3型タッチパネルで操作 Switch UIでパネル表示をカスタマイズできる
- 前面カセットと背面給紙
- 自動両面プリント(インクジェット光沢郵便ハガキはできない)
- インク色数:5色(顔料インク黒、染料インク黒青赤黄の4色) 独立インクカートリッジ
- 印刷対応用紙サイズ:L判~A4 背面給紙で名刺サイズ対応 CDレーベル印刷
- A4文書印刷時(1枚あたり)のインクコスト:約4.1円
- L判写真のインク・用紙合計コスト :約10円で安い
- L判写真印刷スピード:16秒かかり遅い
- 接続:Wi-Fi Direct、QRコードでスマホ接続 メモリーカードスロットのSDカードからダイレクト印刷
TS8730の特長 (PIXUSシリーズスペック比較表)
- メーカーによれば、高画質ハイスペックモデル「キレイでハヤイ」機種
- カラープリント、コピー、スキャンができる
- 4.3型タッチパネルで操作 Switch UIでパネル表示をカスタマイズできる
- 前面カセット給紙と背面給紙
- 自動両面印刷
- インク色数:6色(顔料インク黒、染料インク黒青赤黄グレーの5色) 独立インクカートリッジ
- 印刷対応用紙サイズ:L判~A4 CDレーベル印刷
- A4文書印刷時(1枚あたり)のインクコスト:(カラー)約12.7円
- L判フチなし写真のインク・用紙合計コスト :約22.9円かかり、高い
- L判写真印刷スピード:10秒で早い
- 接続: Wi-Fi Direct対応、QRコードでスマホ接続 メモリーカードスロットのSDカードからダイレクト印刷
XK120とTS8730は何が違うのでしょう?
2つの製品は何が違うの?
さっそく結論ですが、XK120とTS8730の主な違いは、次の4点です。
- ハガキの自動両面印刷
- インクの色数
- 印刷インクコスト
- 写真の印刷スピード
当記事では、上に挙げた違いについて詳しく解説したうえで、両製品の価格も比較します。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめの製品がどちらなのか比較検討します。
XK120とTS8730の比較
違いを詳しく解説するよ!
両製品の違いを一覧表にまとめました。
機種 | XK120 | TS8730 |
---|---|---|
外観 | Amazonで見る | Amazonで見る |
全体の大きさと重さ | 34.5奥行き x 37.2幅 x 14.2高さ cm 重さ:約6.6kg | 34.5奥行き x 37.2幅 x 14.2高さ cm 重さ:6.6約kg |
機能 | カラープリント、コピー、スキャンができる | カラープリント、コピー、スキャンができる |
操作部 | 4.3型タッチパネルで操作 Switch UIでパネルをカスタマイズできる | 4.3型タッチパネルで操作 Switch UIでパネルをカスタマイズできる |
給紙方法と用紙トレイ枚数 | 前面カセット給紙、背面給紙 最大100枚(普通紙)、ハガキ最大30枚 | 前面カセット給紙、背面給紙 最大100枚(普通紙)、ハガキ最大30枚 |
自動両面印刷 | 自動両面プリント対応(インクジェット光沢郵便ハガキはできない) | 自動両面プリント対応 |
インク色数 | 5色(顔料黒、染料4色)独立インクカートリッジ | 6色(顔料黒、染料インク黒青赤黄グレーの5色) 独立インクカートリッジ |
印刷対応用紙サイズ | L判~A4 CDレーベル印刷 | L判~A4 CDレーベル印刷 |
A4文書1枚あたりインクコスト(カラー) | 約4.1円 | 約12.7円(大容量インクタンクの時) |
L版写真のインクと用紙のコスト | 約10円 | 約円22.9円(大容量インクタンクの時) |
L判写真印刷スピード | 16秒 | 10秒 |
印刷対応用紙サイズ | L判~A4 | L判~A4 |
接続 | QRコードでスマホ接続、Wi-Fi | QRコードでスマホ接続、Wi-Fi |
参考価格 | 38,000円前後 | 32,000円前後 |
違いを解説するよ!
ハガキの自動両面印刷
XK120は自動両面印刷ができますが、インクジェット光沢紙の郵便ハガキには対応していません。
TS8730は、インクジェット光沢紙の郵便ハガキも自動両面印刷できます。
TS8730なら、光沢紙のハガキを自動両面印刷できます。
インクの色数
XK120のインクは5色です。顔料インクの黒と、染料インクの黒赤青黄4色です。純正のインクは約3,000円ほどです。(XKI-N20/N21シリーズ)
対して、TS8730のインクは6色です。顔料インクの黒と、染料インクの黒赤青黄グレー5色です。写真を印刷するのに適したインクだと言われますが、純正のインクは7,500円前後です。(BCI-330/331シリーズ)
TS8730は6色インクなので、写真がキレイに印刷できるといいます。しかし、価格は5色インクの倍以上です。
インクコスト
A4文書印刷時(1枚あたり)のインクコストを比べると、XK120は4.1円に対し、TS8730は約12.7円と、3倍です。
写真印刷では、XK120は10円に対し、TS8730は22.9円で、2倍以上です。
TS8730のインクカートリッジが高いためかと思われますが、同じ6色インクを使うXK500のインクコストはXK120とほぼ同じで、低コストです。
インクコストは、XK120が断然安いです。
写真の印刷スピード
写真の印刷スピードで比較すると、XK120は16秒かかります。
対して、TS8730は10秒で印刷できるので、断然早いです。
写真印刷のスピードでは、TS8730が断然早いです。
価格
XK120の価格が38,000円前後、TS8730は32,000円前後で、両製品の価格差は約6,000円です。
この価格差は、TS8730のインクセット1つ分ですね、迷うところです。
写真印刷の速さとキレイさを重視するならTS8730、ランニングコストを重視するならXK120でしょうか。
価格差はありますが、 自分が重視する機能で選ぶことになりそうです。
どちらがおすすめか?
あなたにおすすめの機種は…
XK120がおすすめの方は
- ランニングコストが低いほうが良いと思う方
にお勧めです。
キャノンTS8730がおすすめの方は
- プリンター本体が安価なほうが良いと思う方
- 高画質の写真を印刷したいと思う方
- 写真印刷が早いほうが良いと思う方
- 光沢紙のハガキを自動両面印刷したいと思う方
にお勧めです。
まとめ
プリンターA4インクジェット複合機のうち、キャノンのXK120とTS8730の2つの製品を比較検討しました。
どちらにするか迷うところですが、コストから見ると、写真を多く印刷する方はXK120がお勧めです。
高画質の写真を、早く低コストで印刷したい方には、XK500がお勧めです。