東芝の炊飯器は、「炎匠炊き(ほのおたくみだき)」のキャッチフレーズで、1420Wの高火力と温度・圧力を細かく制御して炊飯すること、さらに真空でお米を浸すことを特徴としています。
また東芝の上位モデルは「銘柄炊き分け」の機能もあり、お米の種類や銘柄に応じて炊ける、と言っています。
この記事では、東芝炊飯器RC-10ZWWとRC-10MGWの比較検討をします。
RC-10ZWWは2024年6月に発売された真空圧力IH炊飯器で、もちもちと粒立ったご飯を炊き上げる最高級モデルです。一方、RC-10MGWは2024年7月発売の真空圧力IH炊飯器で、「丸底と厚み」による激しい熱対流で、一粒一粒ふっくらと炊き上げる上位モデルです。
この両製品の性能は、何が違うのでしょうか?
まず、両製品の特長を簡単に紹介します。
RC-10ZWWの特長

- 真空圧力IH 炊飯器 炎匠炊き 5.5合 カラー:黒、白
- 表示部:大型液晶タッチパネル、4.3インチカラータッチ液晶で、より見やすいです。
- 7mm厚さの内釜に14本の溝があり、ふっくら炊く仕組みです。
- 炊き方:炎匠炊き 高火力1420Wと圧力を変える(0.5〜 1.2気圧)ことにより、ふっくらした炊飯を目指しているそうです。
- 炊き分けの種類が多い:「匠炊き」炊き分け5通り、「白米玄米混合」炊き分け3通り、など。
- 米の銘柄により炊き分ける:「銘柄炊き分け」コシヒカリやあきたこまちなど68銘柄。日本の主要な銘柄に対応している。
- 保温できる時間は長めで、白米は40時間。
RC-10MGWの特長

- 真空IH 炊飯器 炎匠炊き 5.5合 カラー:黒、白
- 表示部:バックライト液晶(ブラック)
- 7mm厚さの内釜に7本の溝があり、ふっくら炊く仕組みです。
- 炊き方:炎匠炊き 高火力1420Wと圧力を変える(0.5〜 1.2気圧)ことにより、ふっくらした炊飯を目指しています。
- 炊き分けの種類が多い:「匠炊き」炊き分け5通り、「白米玄米混合」炊き分け3通り、など。
- 「銘柄炊き分け」の種類:7銘柄 種類は少ないが有名銘柄に対応しているそうです。
- 保温できる時間は長めで、白米は40時間。
- ゆで卵の調理コースがあります。

RC-10ZWWとRC-10MGWは、東芝炊飯器のうちで最上位機種と上位機種で、どちらも高火力1420W、高気圧1.2気圧で炊飯します。
内釜の厚さやコーティングも同じです。
炊飯コースの種類も同じです。
両機種の主な違いは、
1,機能の違い
RC-10ZWW:内釜に14本の溝があり、よりふっくら炊けるそうです。
銘柄炊き分けは68銘柄、日本で生産されている多くの主要なお米の銘柄に対応しているようです。
RC-10MGW:内釜に7本の溝があり、ふっくら炊けるそうです。
銘柄炊き分け7銘柄、有名銘柄米に対応しているようです。
2, パネルの見やすさとサイズ
RC-10ZWW: サイズは幅253mm×高さ246mm×奥行328mm、重量は約6.3kgです。大型液晶カラータッチパネルで、見やすいです。
RC-10MGW: サイズや重量は、RC-10ZWWよりやや軽く小さいです。表示部は、バックライト液晶(ブラック)です。
3,価格帯
RC-10ZWWとRC-10MGWの価格差は、4万円前後とかなりの差があります。
RC-10ZWWは、ご飯の味にこだわりのある方、色々な銘柄米の味を楽しみたい方に向くでしょう。
※なお、RC-10MGWとよく似たRC-10HGWは、価格差が1万円ほどありますが、違いもいくつかあります。
内釜の厚さ5mmと内釜コーティングの種類、内釜保証期間は3年、炊飯時の気圧が1.1気圧で少し低い、銘柄炊き分けが5銘柄、表示部はバックライトなし、などです。
RC-10ZWWとRC-10MGWは何が違うのでしょう



2つの製品は何が違うの?
さっそく結論ですが、RC-10ZWWとRC-10MGWの主な違いは、次の3点です。
- 内釜の溝の数
- 銘柄米炊き分けの種類
- 表示部の見やすさ
当記事では、上に挙げた違いについて詳しく解説したうえで、両製品の価格も比較します。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめの製品がどちらなのか比較検討します。
RC-10ZWWとRC-10MGWの比較



違いを詳しく解説するよ!
両製品の違いを一覧表にまとめました。
から機種 | RC-10ZWW | RC-10MGW |
---|---|---|
外観 | ![]() ![]() Amazonで見る | ![]() ![]() Amazonで見る |
外形寸法 | 本体サイズ(高さ×幅×奥行):246×253×328(mm) ふた開き時の高さ:441mm 本体重量:6.3kg | 本体サイズ(高さ×幅×奥行):226×248×326(mm) ふた開き時の高さ:433mm 本体重量:5.4kg |
消費電力 | 1420w | 1420w |
炊き方・気圧コントロール | 炎匠炊き・真空 圧力を変えて炊く:0.6〜 1.2気圧 | 炎匠炊き・真空 圧力を変えて炊く:0.6〜 1.2気圧 |
内釜 | 外面:備長炭入り遠赤外線コーティング 内面:ダイヤモンドチタンコーティング 鍛造銅釜 底厚さ:7mm 釜底に溝14本(炊飯時の熱伝導率が上がり、均一にふっくら炊ける) | 外面:備長炭入り遠赤外線コーティング 内面:ダイヤモンドチタンコーティング 鍛造銅釜 底厚さ:7mm 釜底に溝7本 |
炊き分けの種類 | 「匠炊き」炊き分け5通り 「銘柄炊き分け」68銘柄 玄米コース、「白米玄米混合」炊き分け3通り | 「匠炊き」炊き分け 5通り 「銘柄炊き分け」7銘柄 玄米コース、「白米玄米混合」炊き分け3通り |
炊飯コース | 早炊き、エコ炊飯 極匠/おかゆ/炊込み/少量/お弁当/冷凍匠コース | 早炊き、エコ炊飯 極匠/おかゆ/炊込み/少量/お弁当/冷凍匠コース |
保温時間 | 真空保温(0.7気圧):白米は40時間 玄米や麦ごはんは12時間 | 真空保温(0.7気圧):白米は40時間 玄米や麦ごはんは12時間 |
自動調理コース | なし | ゆで卵/半熟卵/温泉卵 |
保証期間 | 本体1年間保証 内釜コーティング5年保証 | 本体1年間保証 内釜コーティング5年保証 |
参考価格 | 91,000円前後 | 48,000円前後 |
内釜の溝の数



RC-10ZWWとRC-10MGWの内釜は、釜の厚さ、コーティングの種類は同じです。
違いは、「釜底WAVE」とよぶ内釜の底面に設けられた特殊な構造で、熱対流を強化するための技術です。この技術により、炊飯時の熱伝導効率が向上し、お米を均一に炊き上げることができます。
RC-10ZWWは、この溝が14本あるのに対し、
RC-10MGWは、7本で、少ないです。
14本の方が熱効率が良い、というメーカーの説明です。
銘柄米炊き分けの種類



銘柄米炊き分けの種類は、
RC-10ZWWが68銘柄あり、日本で生産されている多くの主要なお米の銘柄に対応しているようです。
RC-10MGWは7銘柄で、種類は少ないですが、コシヒカリやななつぼし、あきたこまちなど有名銘柄に対応しています。
RC-10ZWWで炊き分けた銘柄米で、利酒ならぬ「利きご飯」など試したら、楽しいかもしれません。
表示部の見やすさ



RC-10ZWWは、大型液晶タッチパネル、4.3インチカラータッチ液晶で、より見やすいです。
RC-10MGWは、バックライト液晶(ブラック)です。本体が白の場合、ボタンの文字が少し見にくいかもしれません。
RC-10ZWWの方が、見やすいかもしれません。
価格



RC-10ZWWとRC-10MGWの価格差は、4万円前後です。
ご飯の味にこだわりのある方や、多くの銘柄米の炊き分けをしたい方には、この価格差があってもRC-10ZWWの方が良いと思われるかもしれません。
どちらがおすすめか?



あなたにおすすめの機種は…
RC-10ZWWがおすすめの方は
- ご飯の味にこだわりのある方や、多くの銘柄米の炊き分けをしたい方
- 表示部が見やすいのが良いとお思う方 におすすめです。


RC-10MGWがおすすめの方は
- 安価な方が良いと思う方
- 多くの銘柄米の炊き分けにはそれほどこだわらない方 にお勧めです。


まとめ
東芝の炊飯器の最上位モデルRC-10ZWWと次の機種RC-10MGWの2機種を比較検討しました。