自動調理鍋や電気圧力鍋などは、「ほったらかしで料理ができる」として、注目されています。ただし、機種によっては「ほったらかし」できない場合もあります。
この記事では、ティファールの電気圧力鍋CY8751とCY8711を比較します。どちらも多機能で便利な製品ですが、スロー調理などの違いがあります。スロー調理と圧力調理の違いは、なんでしょう?
食材を比較的低い温度で長時間加熱することで、肉や魚を柔らかくジューシーに仕上げる調理法です。具体的には、60℃から90℃の範囲で温度を設定し、一定の温度で加熱します。この方法は、食材の中心部まで均一に火を通し、旨味を閉じ込めるのに適しています。(マニュアル設定が必要で、ユーザーが調理時間と温度を手動で設定します。)
電気圧力鍋のスロー調理(スロークッキング)とは、圧力をかけずに低温で長時間かけて食材を調理する機能です。具体的には、75℃〜90℃程度の温度を一定に保ちながら、数時間かけてじっくりと加熱します。煮込み料理やスープ、ローストビーフ、サラダチキンなどの調理に適しています。また、火を使わないため安全で、調理中に他の作業を行うことができ、「ほったらかし」できる点もメリットです。(ティファールの「スロー調理」モードはマニュアル調理です。レシピは内蔵ではありません)
電気圧力鍋の圧力調理機能は、鍋内の圧力を高めて100℃以上の高温で調理を行い、短時間で仕上げることが特徴です。調理時間を短縮したい場合や、硬い食材を柔らかくしたい場合には圧力調理が適しています。
なお、両製品の加圧70kPaは約0.69気圧に相当します。一般的な圧力鍋の圧力は、低圧で約80kPa(約1.8気圧)、高圧で約140kPa(約2.4気圧)です。したがって、70kPaはこれらと比較してやや低い圧力です。一般的な圧力鍋を使い慣れている方には違和感があるかもしれません。
スロー調理と低温調理の違いは分かりにくいです。
CY8751の発売は2024年、CY8711の発売は2022年です。
この両製品の性能は、何が違うのでしょうか?
まず、両製品の特長を簡単に紹介します。
CY8751の特長

- 電気圧力鍋、総容量は6.0L、調理できる容量は4Lで、2~6人向けの大容量です。炊飯量は、最大白米10合です。
- サイズ:幅33.5×奥行36.5×高さ31cmあり、CY8711よりコンパクトですが、同じ10合炊きの炊飯器よりひと回り大きめです。
- 調理の種類:圧力調理、スロー調理、無水調理、低温調理、蒸す、炒める、煮込む、再加熱・保温機能など多様な機能があります。
- 内蔵レシピ数:250種類、そのうち無水調理が40種類。レシピを選べば、画面に食材や手順が表示されます。さらに、調理時間や火加減は自動でコントロールします。
- 価格帯がやや高めです。
- 保証期間1年
CY8711の特長

- 満水容量は6.0Lですが、調理できる容量は4Lで2~6人向けの大容量です。炊飯量は、最大白米10合です。
- サイズ:幅38×奥行35×高さ32.5cmの大きさで、CY8751より幅が大きいです。
- 調理の種類:圧力調理、無水調理、低温調理、蒸す、炒める、煮込む、再加熱、保温、など多様な調理ができます。が、スロー調理はできません。
- 内蔵レシピ数:250種類、そのうち無水調理が40種類。レシピを選べば、画面に食材や手順が表示されます。さらに、調理時間や火加減は自動でコントロールします。
- 比較的手頃な価格で、コストパフォーマンスに優れています。
- 保証期間1年

CY8751とCY8711は、どちらも
・総容量6.0リットル、調理容量は4.0リットルで、2〜6人分作れる大容量です。作り置きしたい時に良いです。
・重量は両モデルともに6.5kgで同じで、一般的な炊飯器より大きめです。
・調理モードは、圧力調理、無水調理、炒める、煮込む、蒸す、炊飯、保温、再加熱機能などがあります。
・内蔵レシピ数:両製品ともに250種類(無水調理40種類)。
一方、ちがいもあります。
・CY8751は、幅が狭くコンパクトです。設置スペースを重視する方におすすめです。
・CY8751には、スロー調理機能が搭載されています。一方、CY8711にはスロー調理機能が搭載されていません。そのため、朝仕込んで夕方すぐ食べたい方、煮込み料理や低温調理を頻繁に行いたい方にはCY8751がおすすめです。
CY8751は、価格帯がやや高めです。CY8711は、コストパフォーマンスに優れています。
選択の際は、ご自身のニーズや予算に合わせて検討されると良いでしょう。
CY8751とCY8711は何が違うのでしょう



2つの製品は何が違うの?
さっそく結論ですが、CY8751とCY8711の主な違いは、次の2点です。
- 外形寸法
- スロー調理
当記事では、上に挙げた違いについて詳しく解説したうえで、両製品の価格も比較します。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめの製品がどちらなのか比較検討します。
CY8751とCY8711の比較



違いを詳しく解説するよ!
両製品の違いを一覧表にまとめました。
機種 | CY8751 | CY8711 |
---|---|---|
外観 | ![]() ![]() Amazonで見る | ![]() ![]() Amazonで見る |
外形寸法・重さ | サイズ:幅33.5×奥行36.5×高さ31cm 本体重量:6.5kg | サイズ:幅38×奥行35×高さ32.5cm 本体重量:6.5kg |
容量 | 総容量6.0リットル 調理容量: 約4.0L | 総容量6.0リットル 調理容量:4.0L |
定格消費電力 | 1200W | 1200W |
調理機能の種類 | 圧力調理、スロー調理、無水調理、低温調理、蒸す、炒める、煮込む、再加熱・保温機能 | 圧力調理、無水調理、低温調理、蒸す、炒める、煮込む、再加熱・保温機能 |
内蔵レシピ数 | 250種類(無水調理40種類) | 250種類(無水調理40種類) |
参考価格 | 43,000円前後 | 27,000円前後 |
外形寸法



両製品の重さはほぼ同じですが、CY8751の方が幅が狭くコンパクトです。設置スペースを重視する方にはCY8751がおすすめです。
スロー調理



CY8711にはスロー調理機能が搭載されていません。
朝仕込んで夕方すぐ食べたい方、煮込み料理や低温調理を頻繁に行いたい方にはCY8751がおすすめです。
価格



CY8751とCY8711の価格差は小さくありません。スロー調理機能は欲しいが、CY8751はちょっと高いと思う方もあるでしょう。
どちらがおすすめか?。



あなたにおすすめの機種は…
CY8751がおすすめの方は
- 幅が狭くコンパクトです。設置スペースを重視する方におすすめです。
- スロー調理機能があるので、朝仕込んで夕方すぐ食べたい方、煮込み料理や低温調理を頻繁に行いたい方におすすめです。


CY8711がおすすめの方は
- 圧力調理、無水調理、など多様な調理モードがあれば、コストパフォーマンスに優れている製品が良いと思う方にお勧めです。


まとめ
ティファールの電気圧力鍋CY8751とCY8711の2製品を比較検討しました。