2024年の今年、簡易トイレに注目が集まっています。それだけに、簡易トイレで使う凝固剤についてさまざまな疑問を持つ方もあるようです。この記事では、次のような疑問についてそれぞれ解説していきます。
簡易トイレの凝固剤4つの疑問
- 凝固剤は何でできている?
- 凝固剤の保存期限が切れるとどうなる?
- 保管する場所はどこがいい?
- どこで買える?
- ホームセンターや百均で買える?
- 凝固剤の代用になるものがある?
簡易トイレ凝固剤の成分は?
多くの凝固剤には、「高分子吸収剤(吸水ポリマー)、ケイ酸塩鉱物、消臭・除菌成分」が入っているようです。吸水ポリマーは、ほとんどの凝固剤に入っていますが、ケイ酸塩鉱物、消臭・除菌成分の内容は、製品によって違います。
- 高分子吸収剤・・・吸水ポリマーとも呼ばれます。尿などの水分を吸収してゼリー状に固める成分です。固めることで、臭いをおさえる働きもします。この吸水ポリマーは、紙おむつや保冷剤その他にも使われています。
- ケイ酸塩鉱物・・・アンモニアなどをよく吸着する素材で、消臭力があります。例えば、猫砂に入ってるベントナイトなどですが、人用の凝固剤に入ってるケイ酸塩鉱物の名前は分かりませんでした。
- 消臭・抗菌成分・・・緑茶粉末、ホタテの殻、ヤシガラ活性炭、銀イオン、柿渋など。特に抗菌力が強いのが銀イオンで、新型ウィルスに対する抗菌剤にも使われています。
水分を固めてゼリー状にする吸水ポリマーのほか、消臭、除菌成分が配合されています。消臭、除菌成分は製品によって違います。
凝固剤の期限が切れるとどうなるの?
凝固剤が固まりにくくなります。長期間保存する間に、吸水ポリマーが湿気を吸うためのようです。
凝固剤の包装材と保管する場所に注意が必要です。凝固剤の製造日も確認しておくと良いでしょう。
簡易トイレの凝固剤は、どこに保管すると良いの?
凝固剤の保管場所は、直射日光が当たらない場所、湿気の少ない乾燥した場所が推奨されています。
凝固剤を長期保存するのに適した場所は、直射日光が当たらない場所、湿気の少ない乾燥した場所、がおすすめです。
簡易トイレの凝固剤はどこで買えるの?
インターネットショッピングやホームセンター、セリアなどの百均でも買えます。
しかし小水だけに対応した製品もあるので、防災用として適しているか、確かめた方が良いです。
ホームセンター、百均、インターネットショッピングで買えます。
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簡易トイレの凝固剤の代わりに使えるものがある?
災害が起きて家庭のトイレが使えなくなったとき、被災した自治体の避難所に仮設トイレが行き渡るまでの日数は、どれくらいかかるでしょうか?国土交通省のホームページによれば、3日以内に設置できると答えた自治体は3割でした。1週間待てば、半数の自治体で設置できるそうです。つまり仮設トイレを使えるようになるまで1週間かかる、と考えた方が良さそうです。
このため、簡易トイレの凝固剤は、とりあえず1週間分は必要と言われます。1人1日平均5回トイレに行くとして、1週間分は35個になるわけです。家族2人なら70個!結構な数量なので、備蓄しておくのは大変ですね。
ちなみに、同じ国土交通省ホームページによると、避難所ですぐに使えるマンホールトイレの整備が進められているそうです。簡易トイレとマンホールトイレを使いながら、仮設トイレの設置を待つということでしょう。
次に、用意した凝固剤が不足したとき、代わりに何が使えるか、ご紹介します。
凝固剤の代わりになるものの例
- 凝固剤に近く、消臭機能もあるもの・・・大人用オムツ、猫砂、ペット用トイレシートなど
- 水分を吸収する素材・・・ 細かくちぎった新聞紙、おがくず、シュレッダーゴミなど。これらは、警視庁警備部災害対策課X@MPD_bousaiで紹介されていたものです。
- 保冷剤も吸水剤として使えますが、まず乾燥させないといけないので、面倒ですね。
- 消臭効果のある素材・・・コーヒー殻、重曹など。
凝固剤の代わりに使えるものは、いろいろあるようです。しかし、災害時、燃えるゴミの回収が遅れると、手元にしばらく置かねばなりません。代用品を使う際に心配なのが、臭いと細菌の繁殖です。
臭いと細菌への対策は?
臭いと細菌への対策には、次のものを多めに用意しておくと良いでしょう。
- 黒の丈夫なビニール袋
- 防臭効果のある処理袋
- ポリエチレンなどの使い捨て手袋
- 蓋つきゴミバケツ
- ポケットティッシュ
- 強力な消臭・抗菌スプレー
凝固剤の代わりになるものはいろいろありますが、そのために必要な資材も用意しておいた方が安心です。
まとめ
簡易トイレの凝固剤の4つの疑問について、解説しました。