このところ電子レンジは、単機能電子レンジよりオーブンレンジが主流になっており、温めだけの機種は各メーカーともに少ないです。温めと解凍だけの機能が欲しい人も少なくないと思うのですが。
この記事では、電子レンジ単機能の製品のうち、東芝のER-M17YとER-S17Yの二つを比較検討します。どちらも小さめの17L、フラットテーブルの電子レンジです。
両製品の発売日は、ER-M17Y、ER-S17Yともに2023年10月です。しかし、時々品切れになっています。(これらとよく似たER-WM17YとER-WS17Yが2021年9月に発売されましたが、すでに生産が終了しています。)
この両製品の性能は、何が違うのでしょうか?
まず、両製品の特長を簡単に紹介します。
なお、家電を扱う東芝ライフスタイル株式会社は、2016年6月美的集団グループ(中国広東省に本拠を置き、グローバル展開する電気メーカーグループ)の子会社に異動したそうです。
ER-M17Yの特長
- 電子レンジ単機能で、フラット庫内、17Lで一人用。
- 入力は、出力とタイマーのダイヤル2つで、出力は強(650Wまたは520W)、500W、200W(解凍)から選び、タイマーを設定する。
- スタート、停止ボタンがない。タイマーダイヤルを回すとスタートする。加熱途中でも加熱時間を増減できる。
- 加熱途中で停止する時は、タイマーダイヤルを0に戻すか、扉を開ける。
- オート調理メニューがなく、温め、解凍ともに出力、時間を自分で設定して温める。
- センサーがないので、温めすぎないように時間を短く設定するとよい。
- ヘルツフリー:全国で使えるが、50Hz地域は最大520W、60Hz地域は最大650Wと、出力に差がある
- 扉は横開き。
ER-S17Yの特長
- 電子レンジ単機能で、フラット庫内、17Lで一人用。
- 入力はボタン式、スタートボタン1回で温め、2回で解凍開始。
- オート調理メニューは、あたため(解凍)、飲み物、お弁当の3種類のボタン。
- 仕上がり調節ができ、弱め、強めが選べる。
- 最大出力は900W(3分間)なので、早く温まる。600W、500W、200W(解凍)の出力も選べる。
- 蒸気センサーがある。
- ヘルツフリーではない。
- 扉は縦開き。
ER-M17YとER-S17Yは何が違うのでしょう
2つの製品は何が違うの?
さっそく結論ですが、ER-M17YとER-S17Yの主な違いは、次の5点です。
- 最大出力
- オート調理機能とセンサー
- 仕上がり温度調節
- ヘルツフリー
- 扉の開閉の向き
当記事では、上に挙げた違いについて詳しく解説したうえで、両製品の価格も比較します。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめの製品がどちらなのか比較検討します。
ER-M17YとER-S17Yの比較
違いを詳しく解説するよ!
両製品の違いを一覧表にまとめました。
機種 | ER-M17Y | ER-S17Y |
---|---|---|
外観 | Amazonで見る | Amazonで見る |
外形寸法、庫内寸法と重さ | 34.9奥行き x 45.8幅 x 28.1高さ cm 庫内有効寸法の幅:27.3cm 約12kg | 35.4奥行き x 45.8幅 x 28.1高さ cm 庫内幅:29.6cm (庫内有効寸法の幅は27.3cm) 約10kg |
最大自動出力 | ー | 900W |
加熱の際のセンサー | なし | 蒸気センサー |
オート機能ボタン | なし | あたため(解凍)、飲み物、お弁当の3種類 |
仕上がり温度調節 | 選べない ダイヤルのW数と時間で調節 | 弱め、強めの調節ができる |
手動で設定できる出力 | 200W 500W 強(520W/650W)の3段階 | 200W 500W 600W 900Wの4段階 |
周波数対応の差 | 全国で使えるが、520W/650W(50Hz/60Hz)と出力に差がある | ヘルツフリーではない |
扉の開閉の向き | 横開き | 縦開き |
保証期間 | 1年間 | 1年間 |
参考価格 | 13,000円前後 | 17.500円前後 |
違いを解説するよ!
全体の大きさ
ER-M17YとER-S17Yは、どちらも容量が17Lなので、外形寸法、庫内寸法ともに、大きな差はありません。
重さは、ER-M17Yの方が2kg重いです。
最大出力
ER-S17Yの最大出力は900Wなので、早く温まります。
オート温め機能とセンサー
ER-S17Yには、温め(解凍)と飲み物、お弁当の3種類のオート温め機能があり、蒸気センサーで温めすぎを調節します。
ER-M17Yには、オート温め機能もセンサーもありません。温め、解凍は手動で設定します。温めすぎないように、時間を短めにすると良さそうです。
簡単な自動温め機能は、あった方が便利かもしれません。
仕上がり温度調節
ER-S17Yは、「強め、弱め」を選べます。
ER-M17Yは、仕上がり温度を選べないので、設定時間で調節します。
周波数対応の差
ER-M17Yはヘルツフリーなので、全国で使えます。
関東など50Hzの地域では520W、中部以西の60Hzの地域では650Wで、差があります。
ER-S17Yは、ヘルツフリーではありません。
扉の開閉の向き
ER-M17Yは、横開きです。
ER-S17Yは、単機能の電子レンジには珍しく、縦開きです。
価格
ER-M17YよりER-S17Yの方が5,000円近く高いです。
ですが、機能面では、ER-S17Yの方が使いやすそうです。
どちらがおすすめか?
あなたにおすすめの機種は…
ER-M17Yがおすすめの方は
- ダイヤル2つで入力できるのが良いと思う方
- ヘルツフリーが良いと思う方
- 安い方が良いと思う方 に、お勧めです。
ER-S17Yがおすすめの方は
- オートあたため機能とセンサーがあって簡単に温められる方が良いと思う方
- 出力が大きく、早く温められる方が良いと思う方
- 仕上がり温度を簡単に調節できる方が良いと思う方
- 扉が縦開きが良いと思う方 に、お勧めです。
まとめ
東芝の電子レンジ単機能の2機種を比較検討しました。
少し高価でもオートメニューがある機種か、ダイヤル2つで操作できる機種か、好みが分かれそうです。