家庭用プリンターのメーカーは、キャノン、ブラザー、エプソンなどが有名ですが、
この記事では、A4インクジェット複合機エントリーモデルのうち、価格が同程度のエプソンEW-456AとキャノンTS5430の2つの製品を比較検討します。
エプソンEW-456Aは2024年発売、キャノンTS5430はそれより3年早く2021年発売です。
この両製品の性能は、何が違うのでしょうか?
まず、両製品の特長を簡単に紹介します。
エプソンEW-456Aの特長
- エントリーモデルでエプソンプリンターの中では比較的安価
- カラープリント、コピー、スキャンができる
- 液晶1.44型がある
- 背面給紙(用紙トレイ100枚)
- 自動両面プリント
- インク色数:4色(顔料黒、染料3色) 独立インクカートリッジ
- 印刷対応用紙サイズ:L判~A4
- A4文書印刷時(1枚あたり)のインクコスト:(カラー)約15.2円(税込)
- L判フチなし写真のインク・用紙合計コスト :約10.6円(大容量タンク)、約24.8円(標準容量)写真インクコスト
- 接続:無線LAN、Wi-Fi Direct対応、スマホ接続
キャノンTS5430の特長
- エントリーモデルでキャノンプリンターの中では比較的安価
- カラープリント、コピー、スキャンができる
- 前面カセット給紙,背面給紙
- 自動両面印刷
- インク色数:4色(顔料黒、染料3色一体型カートリッジ)
- 印刷対応用紙サイズ:L判~A4
- A4文書印刷時(1枚あたり)のインクコスト:(カラー)約20.4円(大容量タンク 税込) 27.4円(標準容量 税込)
- L判フチなし写真のインク・用紙合計コスト :約30.2円(大容量タンク)、約35.2円(標準容量)写真インクコスト
- 接続: Wi-Fi Direct対応、スマホ接続
エプソンEW-456AとキャノンTS5430は何が違うのでしょう?
2つの製品は何が違うの?
さっそく結論ですが、エプソンEW-456AとキャノンTS5430の主な違いは、次の3点です。
- 給紙方法
- インクカートリッジ
- インクコスト
当記事では、上に挙げた違いについて詳しく解説したうえで、両製品の価格も比較します。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめの製品がどちらなのか比較検討します。
エプソンEW-456AとキャノンTS5430の比較
違いを詳しく解説するよ!
両製品の違いを一覧表にまとめました。
機種 | エプソンEW-456A | キャノンTS5430 |
---|---|---|
外観 | Amazonで見る | Amazonで見る |
全体の大きさと重さ | 幅37.5×奥行30×高さ17cm 重さ:約4.3kg | 幅40.3×3奥行1.5 x 高さ14.8 cm 重さ:約5kg |
機能 | カラープリント、コピー、スキャンができる | カラープリント、コピー、スキャンができる |
操作部 | 前面のパネルで操作、 液晶モニター1.44型付き | 前面のパネルで操作、 有機EL液晶モニター1.44型付き |
給紙方法と用紙トレイ枚数 | 背面給紙 最大100枚(普通紙)、ハガキ最大30枚 | 前面カセット給紙、背面給紙 最大100枚(普通紙)、ハガキ最大30枚 |
両面印刷 | 自動両面プリント対応 | 自動両面プリント対応 |
インク色数 | 4色(顔料黒、染料3色)独立インクカートリッジ | 4色(顔料黒、染料3色一体型インクカートリッジ) |
A4文書1枚あたりインクコスト(カラー) | 15.2円(税込 標準カートリッジ) | 約20.4円(税込 大容量タンク) 27.4円(税込 標準容量) |
L版ふち無し写真のインクと用紙のコスト | 10.6円(エコタンク) 24.8円(標準カートリッジ) | 約30.2円(大容量タンク) 約35.2円(標準容量) |
印刷対応用紙サイズ | L判~A4 | L判~A4 |
接続 | QRコードでスマホ接続、Wi-Fi、無線LAN | スマホ接続、Wi-Fi |
参考価格 | 11,000円前後 | 12,500円前後 |
違いを解説するよ!
給紙方法
エプソンEW-456Aは、背面給紙だけです。前面給紙に比べると少し手間かもしれません。
キャノンTS5430は、前面カセット給紙に加えて背面給紙もあります。
エプソンEW-456Aは、背面給紙だけです。
キャノンTS5430は、背面給紙に加えて前面カセット給紙もあり、大量に印刷する方には便利でしょう。
インクカートリッジ
エプソンEW-456Aは、独立カートリッジです。色ごとにカートリッジが分かれているため、なくなった色だけ交換できます。写真や多色カラー印刷をよく使う方に向いています。
ただしプリントヘッドがプリンター内部にあるため、独立カートリッジではプリントヘッドが目詰まりを起こした場合、クリーニングや修理が必要になることがあります。
キャノンTS5430は、一体型カートリッジで、いくつかの色が一つのカートリッジに入っています。どれか1色がなくなるとカートリッジ全体を替えないといけません。
一方、一体型カートリッジはプリントヘッドがインクカートリッジに付いているため、カートリッジを交換するとプリントヘッドも新品になります。このため、インクの目詰まりなどの面倒が少なくなります。
エプソンEW-456Aは、独立カートリッジです。
なくなった色だけ交換できるので経済的ですが、プリントヘッドの目詰まりの手当が必要になることがあります。
キャノンTS5430は、一体型インクカートリッジです。
どれか一色なくなると全体を替えないといけないが、プリントヘッドも新しくできるので、インクの目詰まりの問題が少ないです。
インクコスト
エプソンEW-456Aのカラー文書印刷のインクコストは、15.2円(標準カートリッジ)です。さらに写真の紙とインクコストは、この機種ではありませんが、24.8円(標準カートリッジ)です。
キャノンTS5430のカラー文書印刷のインクコストは、約27.4円(標準容量)です。さらに写真のインクコストは、約35.2円(標準容量)です。
インクコストは、
エプソンEW-456Aの方が、キャノンTS5430と比べると、文書、写真共に安めです。
価格
エプソンEW-456Aは、11,000円前後です。
キャノンTS5430は、12,500円前後です。
どちらも、やや安価なエントリーモデルです。
EW-456Aの方がやや安価ですが、価格差が少ないので、それぞれの特長により選ぶと良いでしょう。
どちらがおすすめか?
あなたにおすすめの機種は…
エプソンEW-456Aがおすすめの方は
- 少しでも本体が安価なほうが良いと思う方
- インクカートリッジは色ごとに独立しているほうがよいと思う方
- インクが安いほうが良いと思う方 にお勧めです。
キャノンTS5430がおすすめの方は
- 前面カセットあった方がよいと思う方
- インクの目詰まりは少ないほうがよいと思う方、にお勧めです。
まとめ
プリンターA4インクジェット複合機のうち、エプソンEW-456AとキャノンTS5430の2つの製品を比較検討しました。
エントリーモデルは、機能を絞って価格を抑える機種もあるので、自分の使い方に合うかどうか検討するのがお勧めです。