テレビ番組で紹介されてから注目を集めている携帯浄水器ですが、携帯浄水器には主に3つのタイプがあります。
綺麗にしたい水を、どのような力で濾過するか?の違いです。
主にストロータイプ、ボトルタイプ、ポンプタイプの3種類があり、それぞれ特徴も価格帯も違います。
・ストロータイプは、ボトルに水を入れ、口で吸って水を濾過剤に通して飲むタイプです。
安価で軽いですが、吸う力がある程度必要です。
・ボトルタイプは、ボトルに水を詰めて強く握ると圧力によって水がフィルター孔を通過して除去される構造です。
比較的安価で、使いやすいです。
・ポンプタイプは、手でポンプを動かして水を濾過剤に通すタイプです。
やや高価で重めですが、浄水能力が高いものがあります。
どのタイプにするかは、トレランやサイクリングに、災害時の備えに、海外旅行に、など、使う場面によって選ぶと良さそうです。
ただし、普通の浄水器は、川や湖、風呂水などの浄水用です。
ですから海水(塩水)、コーヒーや紅茶、酒類などを濾過するのには向きません。
さて、この記事では、注目の携帯浄水器のうち、ボトルタイプのカタダイン(KATADYN)ビーフリー(BeeFree) と セイシェル(Seychelle) サバイバルプロ の二つの製品を取り上げます。
ボトルタイプの良い点は、握れば浄水できること、軽量なこと、です。
この2つの製品の各機能を比較し、どちらがお勧めか、検討します。
何が違うのでしょう?
さっそく結論ですが、カタダイン(KATADYN)ビーフリー(BeeFree) と セイシェル(Seychelle) サバイバルプロの主な違いは、次の3点です。
- 全体のサイズ
- 濾過できる水量
- 濾過フィルターの性能
当記事では、上に挙げた違いについて詳しく解説したうえで、両製品の価格も比較します。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめの製品がどちらなのか、比較検討します。
カタダイン(KATADYN)ビーフリー(BeeFree)とセイシェル(Seychelle) サバイバルプロの3つの違い
違いを詳しく解説するよ!
製品特徴と違いを一覧表にまとめました。
カタダイン(KATADYN)ビーフリー(BeeFree)とセイシェル(Seychelle) サバイバルプロの比較表
製品名 | カタダイン | セイシェル |
---|---|---|
外観 | ||
全体のサイズと重さ | 23cm×7cm×7cm 重さ:170g 材質:ポリウレタン(ハイドラパック) 折りたためる | 25cm×12cm×12cm 重さ:200g 材質:ポリプロピレン ポリ塩化ビニル |
容量 | 0.6L | 0.7L |
濾過できる水量 | 浄化能力:約1000L(1700回分) | 使用容量:380L目安 |
濾過フィルターと性能 | フィルター:ホロファイバーフィルター(中空糸膜) 微生物やバクテリアを除去 | フィルター主剤:ココナッツ活性炭 ウイルス、バクテリア、化学物質など150種以上を除去 |
耐熱温度、取り扱い | 熱に弱い フィルターを真横にして水道から出る強い水で洗ってはいけない | 耐熱温度:70度 適正温度は5℃~37℃ 凍らせたり、熱湯につけてはいけない フィルターを洗剤で洗ってはいけない |
参考価格 | 6,500円前後 Amazon | 9,800円前後 Amazon |
順番に詳しく解説していくよ!
全体のサイズと重さ
全体のサイズは、カタダインが600ccのペットボトルくらいの大きさで、折りたためる材質なのが特徴です。
セイシェルは、カタダインより一回り大きくやや重いです。
セイシェルの方が、やや大きく重いです。容量も少し多いです。
カタダインは折り畳めます。
濾過できる水量
製品名 | カタダイン | セイシェル |
濾過できる水量 | 1000L | 380L |
濾過カートリッジ1本で濾過できる水量です。カタダインの方が倍以上の量を濾過できるようです。
しかし、濾過する水質によって、濾過できる水量はかなり変わります。
カタダインの方が、濾過できる水量が倍、多いです。
濾過フィルターと性能
製品名 | カタダイン | セイシェル |
濾過フィルターと性能 | フィルター:中空糸膜 微生物やバクテリアを除去 | フィルター:主に活性炭 ウイルス、バクテリア、化学物質など 150種以上を除去 |
濾過フィルターの方式が、それぞれ違います。
カタダインの方は、無数の微細孔をもつホロファイバーフィルター(中空糸膜)によって微生物やバクテリアが除去されます。ただし、中空糸膜フィルターか容器か?の匂いが気になる方もあるようです。
セイシェルの方は、主に活性炭でできたフィルターにより、ウィルスや有害物質が吸着され除去される、ということです。最初は活性炭の粉が出ることもあるようです。
濾過フィルターの素材によって、除去できる物質の違いがあります。
セイシェルの方が、除去できる物質の種類が多いようです。
耐熱温度と取り扱い
製品名 | カタダイン | セイシェル |
耐熱温度と取り扱い | ・熱に弱い ・フィルターを真横にして 水道から出る強い水で洗ってはいけない | ・適正温度は5℃~37℃ ・凍らせたり、熱湯につけてはいけない ・フィルターを洗剤で洗ってはいけない |
どちらも、熱湯、冷凍は避けたほうが良いです。特にフィルターの扱いは、注意が必要です。
どちらも凍らせたり、熱湯につけるのは避けた方が良いです。
フィルターの扱いは、どちらも注意が必要です。
価格
製品名 | カタダイン | セイシェル |
価格 | 6,500円前後 | 9,800円前後 |
セイシェルの方が高価です。フィルター性能の違いでしょうか。
セイシェルの方が高価です。
交換用フィルターはこちら
どちらも安くない価格です。
濾過する水質によっては、使用説明にある水量ほど多く濾過出来ないことがあります。
レビューには、濾過する前に布などであらかじめ漉すとよい、という意見もあります。
違いを簡単に言えば
両製品の大きな違いは、全体のサイズ、濾過できる水量、濾過フィルターの性能の3つです。
軽くて携帯しやすく、濾過水量が多いのは、カタダインです。
濾過フィルターの性能は良いが、やや大きくて濾過できる水量が少なく、高価である、のがセイシェルです。
カタダインは、軽くて携帯しやすく、たくさん濾過できて、やや安価です。
セイシェルは、濾過性能は良いが、やや大きめ、濾過できる水量は少なく、高価です。
どちらがおすすめか?
カタダイン(KATADYN)ビーフリー(BeeFree)がおすすめの方
- 主に、川や湖の水、水道水などの水を濾過するのに使う
- 軽く携帯が楽なのが良いと思う
- 安価なほうが良い
と思う方におすすめです。
セイシェル(Seychelle) サバイバルプロがおすすめの方
- やや水質の悪い水を濾過する場合がある
- ミリタリー調が良いと思う
という方におすすめです。
まとめ
カタダイン、セイシェルのどちらも、比較的使いやすく携帯に便利な浄水器です。
参考
セイシェルの公式ページで安全なものは探せませんでした。