家庭用電動シュレッダーのアイリスオーヤマP5GCXとbonsaii(ボンサイ)C237-Dは、4,000〜5,000円前後のお手頃価格の人気商品です。しかし、この価格帯で十分な機能があるのか気になるところです。
この二つの製品の機能を比較し、どちらがお勧めか、検討します。
何が違うのでしょう?
アイリスオーヤマP5GCXとbonsaii(ボンサイ)C237-Dは、何が違うの?
さっそく結論ですが、アイリスオーヤマP5GCXとbonsaii(ボンサイ)C237-Dの主な違いは、次の7点です。
- 高さ
- 紙以外に細断できるもの
- 連続使用できる時間
- 細断速度
- ダストボックス
- 安全装置
- 保証期間
当記事では、上に挙げた違いについて詳しく解説したうえで、両製品の価格も比較します。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめの製品がどちらなのか、比較検討します。
アイリスオーヤマP5GCXとbonsaii(ボンサイ)C237-Dの比較
違いを詳しく解説するよ!
アイリスオーヤマP5GCXとbonsaii(ボンサイ)C237-Dの製品特徴と違いを一覧表にまとめました。
アイリスオーヤマP5GCXとボンサイC237-Dの比較表
製品名 | アイリスオーヤマP5GCX | bonsaii(ボンサイ)C237-D |
---|---|---|
外観 | ||
全体のサイズと重さ | 高さ30cm×幅31cm×奥行19cm 3kg | 高さ36,22cm×幅30cm×奥行18cm 3kg前後 機械部分をもちあげるハンドル付き |
最大細断枚数 | A4コピー用紙5枚 | A4コピー用紙5枚 |
カットした紙片の大きさ | 4mm×40mm クロスカット | 5mm×18mm クロスカット |
紙以外に細断できるもの | ステープラー針が細断できる(10、11号針) | ステープラー針が細断できる(10号針まで) クリップ(28mmまで)、カード類(金属チップのついてないもの)も細断 |
連続使用できる時間 | 2分間 | 4分間 |
細断速度 | 2,2m/分 | 1,8m/分 |
ダストボックス | 8,7L 窓なし | 13L 窓あり |
安全装置 | サーマルプロテクター、ダストボックススイッチ、温度ヒューズを搭載 | オーバーヒートをランプで知らせ、自動で停止 ダストボックススイッチ、温度ヒューズを搭載 |
不明 | 作動音 62dB(デシベル) | |
買った日から6ヶ月 | 買った日から | 1年間|
参考価格 | 3,500円〜5,000円前後 Amazon | 3,500円前後 Amazon |
順番に詳しく解説していくよ!
全体のサイズと重さ
全体のサイズは、ボンサイの方が6c m高いですが、他の部分は同じくらいの大きさ、同じくらいの重さです。ボンサイには、機械部分を持ち上げるハンドルがついています。置き場所によって高すぎる場合があるかもしれません。
ボンサイの方が背が高く、かつハンドルがついています。置き場所に適しているか、確かめましょう。
カットした紙片の大きさ
製品名 | アイリスオーヤマ | ボンサイ |
カットした紙片の大きさ | 4mm×40mm クロスカット | 5mm×18mm クロスカット |
最大細断枚数は、両製品とも同じく、A4サイズコピー用紙5枚ですが、カットした紙片のサイズが違います。紙片サイズは、アイリスオーヤマの方は、幅が1mm狭いですが、長さはほぼ倍です。
とはいえ、重要なのは幅です。4〜5mmの幅だと小さい文字なら細断されず見えてしまうことがあります。個人情報保護のため、もう少し幅が狭くカットできるとよいと思う方もあるでしょう。
カットした紙片の大きさは、両製品とも大きめです。
個人情報保護のためには、もう少し幅が狭くカットできる製品の方が良いかもしれません。
紙以外に細断できるもの
製品名 | アイリスオーヤマ | ボンサイ |
ステープラー針など紙以外も裁断できる | ステープラー針(10、11号まで)も細断できる | ステープラー針(10号まで)も細断できる、クリップ(28mmまで)、カード類(金属チップのついていないもの)も細断できる |
両製品とも、ステープラー針は細断できるとあります。さらにボンサイはクリップやカード類の細断もできる、とありますが、細断する前にクリップの太さや金属チップのあるなしを確認したほうがよいです。
どちらもステープラー針を細断できます。
連続使用できる時間と細断速度
両製品ともに、「一度にA4コピー用紙5枚を細断できる」とあるので、その細断作業を何分間続けてできるか?ということです。
製品名 | アイリスオーヤマ | ボンサイ |
連続使用できる時間 | 2分間 | 4分間 |
ボンサイの方が、アイリスオーヤマより倍の時間、細断できます。一度に大量の細断をしたい方には、2分間の差といえども、大きいかもしれません。
ボンサイの方が、アイリスオーヤマより倍の4分間、細断できます。
細断速度
細断速度とは、1分間にA4サイズコピー用紙の紙を何メートル細断できるか?ということです。細断能力の目安の一つです。
製品名 | アイリスオーヤマ | ボンサイ |
裁断速度 | 2.2m/分 | 1.8m/分 |
アイリスオーヤマの方が、1分間に40cmだけ早いです。大量に細断したいときは、少しでも早いほうがいいかもしれません。
アイリスオーヤマの方が細断速度が早いです。
ダストボックス
製品名 | アイリスオーヤマ | ボンサイ |
ダストボックスの大きさとゴミの量を見る窓 | 8.7L 窓なし | 13L 窓あり |
ボンサイの方が、裁断クズを多く収容でき、ゴミの量も確認しやすいです。
ボンサイの方が、ゴミを多く収容でき、溜まったゴミの量も確認しやすいです。
安全装置
オーバーヒートや誤作動に対する安全装置がついているか?ということです。
製品名 | アイリスオーヤマ | ボンサイ |
安全装置 | サーマルプロテクター:モーターが過熱すると自動で停止します。自動停止後は、冷えるまで一時間かかります。 ダストボックススイッチ:扉を開けると、自動で電源が切れます。 温度ヒューズ:モーターが異常に過熱した際、設定温度に達すると溶断して電源を遮断します。 | オーバーヒートしたらランプで知らせ、自動で停止します。自動停止後は、冷えるまで40分かかります。 ダストボックススイッチ 温度ヒューズ搭載 |
両製品とも、オバーヒートした時には自動で停止します。停止したら、シュレッダーが冷えるまで、アイリスオーヤマは1時間、ボンサイは40分かかります。
アイリスオーヤマ、ボンサイともに、ダストボックスを開けると電源が切れるので、ゴミ捨て中に誤作動が起こる心配が少ないです。
ボンサイにはオーバーヒートを知らせるランプがありますが、アイリスオーヤマにはこの機能がありません。
ボンサイには、オーバーヒートを知らせるランプがありますが、アイリスオーヤマにはありません。
オーバーヒート後、冷えるまで待つ時間は、ボンサイの方が短いです。
早く大量に細断したい時は、ボンサイの方が良いでしょう。
静音性
シュレッダーを使った時どれくらいの音が出るか?ということです。
製品名 | アイリスオーヤマ | ボンサイ |
静音性 | 不明 | 作動音 62 dB( デシベル) |
アイリスオーヤマのこの製品は、静音性についての説明が見つかりませんでした。アイリスオーヤマにはこれとは別に静音設計の製品があり、その製品説明では空転時は45dB、細断時は66dBとあります。ボンサイの音量62 dBは、「作動音」とありますが、空転時か細断時かわかりません。
ちなみに、60dBは洗濯機や掃除機を使う時に出る音量で、静音設計の製品でもこれ以上の音が出ます。シュレッダーを使う時は、音に気を使いますね。
両製品とも静音性は、はっきりしません。
保証期間
保証期間内に起きた故障は、メーカーが無料で修理してくれます。ただし保証書には「正常な使用状態で起きた故障の場合」とあります。
製品名 | アイリスオーヤマ | ボンサイ |
保証期間 | 6ヶ月間 | 1年間 |
ボンサイの方が、アイリスオーヤマより長く、1年間です。
ボンサイの方が1年間ですので、アイリスオーヤマより長いです。
価格
両製品の価格差は大きくありませんが、時々価格が変わるのでチェックが必要です。家庭用シュレッダーとしてはお手頃価格です。
価格は、両製品とも同じくらいでお手頃価格です。
違いを簡単に言えば
これまで見てきたような7点の違いがありますが、各点ともにさほど大きな違いではありません。
耐久性・・・紙詰まりを防ぐには
お手頃価格の両製品だけに、耐久性が気になるところですね。
アイリスオーヤマのホームページでは、「シュレッダーの耐用年数は使用頻度や使い方によって変わるので、一概に言えない」とありました。どう使えば、壊れにくいのでしょうか?
シュレッダーが故障する一番の原因は、紙詰まりだといいます。
シュレッダーの取り扱い説明書などを調べると、紙詰まりを防ぐため、細断してはいけないもの、使い方、お手入れ方法が書いてあります。次に紹介します。
細断できないもの・・・細断刃に絡むものはダメです
- フィルム、ポリ袋、ビニール、ビニール窓のついた封筒など
- 湿った紙、感熱紙、カーボン紙、新聞紙など
- 粘着性のあるシール、テープ、付箋など
使い方
- 連続投入は避けること。確実に細断しきってから、次の紙を投入すると良いです。
- 最大細断枚数より控えめの枚数で細断すること。常に能力いっぱいの枚数を細断していると、不具合が起きやすいです。この記事で紹介、比較した製品は最大細断枚数5枚とありますが、これより少なめの裁断枚数がよいようです。
- ダストボックスのゴミは、ダストボックスの3分の2くらい溜まったら捨てること。ゴミがからまって紙詰まりの原因になります。
- たくさん細断した後は、内部の掃除をすること。逆転スイッチを数回押して、刃にからまった細断くずを落とす。投入口近くの紙感知センサーの埃を綿棒などでぬぐう。「シュレッダー簡単お手入れシート」などを細断し、細断刃にオイルを補給する。
シュレッダーのお手入れ用シートが、販売されています
なお、両製品の耐久性については、カスタマーレビューも参考にされることをお勧めします。
細断刃に絡みつくものは、細断してはいけないようです。連続投入も避けましょう。お手入れも必要のようです。
カットした紙片の大きさが気になる方には
紙片の幅をより狭くカットする製品を選ぶと良いでしょう。例えば幅2mmでカットするのは下のような製品です。幅2mmであれば、カットした紙片から個人情報を読み取るのは困難です。かなり高価ですが、細かく細断できる機種の中では比較的安価なほうです。
- アイリスオーヤマ 型番:PS-A4M-W 価格:7,000円前後
- GBC シュレッダー 型番:GSHA28M-BZ 価格:7,000円前後
カットした紙片の幅が2mmの製品の例を紹介しました。
どちらがおすすめか?
アイリスオーヤマがおすすめの方
- 細断速度が少しでも早い方が良いと思う方
- 高さが低めの方が良いと思う方
におすすめです。
ボンサイがおすすめの方
- 機械部を持ち上げるハンドルがあったほうが良いと思われる方
- オーバーヒートをランプで知りたい、オーバーヒート後の待ち時間が短いほうが良い、と思われる方
- ダストボックスが大きいのが良い、窓もあったほうが良いと思われる方
- 連続使用できる時間が少しでも長いほうが良いと思われる方
- 保証期間が長いほうが良いと思われる方
におすすめです。
まとめ
両製品とも家庭用シュレッダーとしては、お手頃価格です。シュレッダー用のハサミよりは少し高価な製品です。耐久性が気になりますが、長く使うためには紙詰まりに気をつけると良いでしょう。
参考
- アコ・ブランズ・ジャパン株式会社公式ページ